ゲーミングマウス、特に多くのボタンを持つ「多ボタンマウス」のカテゴリで、長年王道として君臨し続ける2つの製品があります。Razerの「Basilisk」シリーズと、Logicoolの「G502」シリーズです。
G502 X登場以前より、G502HEROを使用していたのですが最近ふとBasiliskというかRazerというかが気になったので、BasiliskV3 Pro 35Kを購入してみたので、どちらが良かったか比較してみたいと思います。
2022年にG502が「G502 X」として新生し、そのライバル対決は新たなステージを迎えました。本記事では、この2つの最新モデルを徹底的に比較し、あなたのための「最高の相棒」選びを全力でサポートします。
マウス選びで最も重要な要素の一つが、その形状と握り心地。毎日手に触れるものだからこそ、妥協はできません。

私の手のサイズです、調べた感じ女性の平均と同じくらいですかね?なので、男性じゃ比較的小さい方だと思います。
Razer Basilisk V3 Pro 35K(以下Basilisk)

Basilisk は、アグレッシブで未来的なデザインが特徴です。右利き用に最適化されたエルゴノミクス形状で、大きめのサムレスト(親指置き)が長時間の使用でも安定したグリップを約束します。
最大の特徴は、マウス下部を縁取るように配置された13ゾーンのChromaRGBアンダーグロー。デスク上を鮮やかに照らし出し、ゲームへの没入感を極限まで高めてくれます。「光るデバイスが好き」という方にはたまらないデザインでしょう。

結構きれいに光りますが、正直持ってると手で隠れてしまうので、置いてる時にしか見えないのが問題点かも
Logicool G502 X LIGHTSPEED

対するG502 Xは、世界中で愛された伝統の形状を継承しつつ、現代的にリファイン。前モデル(G502HERO)から約10gの軽量化を果たし、よりシャープな印象になりました。デザインは比較的落ち着いており、オフィスでの使用も視野に入る洗練されたルックスです。
握り心地の比較
どちらも右利き用エルゴノミクス形状ですが、握り心地には微妙な違いがあります。手の小さい私的にはG502 Xのほうが握りやすいなと感じます。またマウス先端のサイドボタンもG502 Xの方は延長が可能なので、押しやすいです。
実際持ち比べて、気づいたのは、親指のくびれがG502 Xのほうが深いので、実質の横幅はG502 Xのほうが数ミリは短い様に感じました。
実際に図ってみたらBasiliskは7cmG502 Xは6.5cmくらいでした、定規で測ったのでブレはあると思いますが、参考程度にお願いします。
また重量もG502 Xのほうが軽いので操作しやすいのはG502 Xだと感じます。

ゲーミングマウスの心臓部である性能。ここではスペック上の数値だけでなく、実際の使用感がどう変わるかに焦点
を当てて比較します。
センサー:第2世代 Focus Pro 35Kvs HERO 25K
- Razer: 第2世代 Focus Pro 35K オプティカルセンサー (最大35,000DPI)
- Logicool: HERO 25K センサー (最大25,600 DPI) 正直に言って、両者ともに現行最高クラスのセンサーであり、人間の目が追えないほどの超高精度です。日常使いやほとんどのゲームプレイにおいて、性能差を感じることはないでしょう。
どちらもカーソルの飛びやトラッキングミスとは無縁の、完璧な操作を約束してくれます。 正直私程度のゲーマーでは違いなどはわかりませんが、理論上はRazerのほうが高性能ではありますが、正直誤差ですね
スイッチ: 第3世代光学式 vs LIGHTFORCEハイブリッド
- Razer: 第3世代 Razer
オプティカルマウススイッチ。光(赤外線)で入力を検知するため、物理的な接点がなく、チャタリング(意図しない二重入力)のリスクがありません。クリック感は軽快で、非常に高速な応答が可能です。 - Logicool: LIGHTFORCE
ハイブリッドスイッチ。こちらも光学式をベースにしていますが、メカニカルスイッチのような「カチッ」とし
た明確なクリック感を両立させているのが特徴です。しっかりとした打鍵感を求めるユーザーに好まれます。
これは完全に好みの領域です。 - 軽快なクリック感(軽くて静か)ならBasilisk、確かな手応えならG502Xを選ぶと良いでしょう。
音の比較したかったのですが、スマホで録画しただけじゃイマイチわからなかったので、申し訳有りませんが、他の方のレビュー動画見比べてください。言葉で説明すると、Basiliskがポクポク、G502 Xはカチカチといった感じです。G502 Xのほうがクリックは重いかなと思います。
スクロールホイール: スマートリール vs デュアルモード
- Basilisk: 「HyperScrollチルトホイール」を搭載。通常はカリカリとした感触の「タクタイルモード」
ですが、ホイールを勢いよく回すと自動でフリースピンモードに切り替わる「スマートリールモード」が非常に
賢い。長いウェブページや文書を読む際に、この自動切り替えは圧倒的な快適さをもたらします。 - G502 X: こちらもタクタイルモードとフリースピンモードを持つ「デュアルモードホイール」ですが、切り替え
はホイール手前の物理ボタンで行う手動式です。機能としては十分ですが、Basiliskのスマートさに慣れると、
一手間がもどかしく感じるかもしれません。
ブラウジングや作業用途も重視するなら、Basiliskのスマートリールは非常に強力なアドバンテージです。
私は10年近くG502を使用しているのですがRazerのホイールはたしかに便利です。
ホイールの操作感自体はBasiliskのほうがいいですね。Basiliskのほうがホイールが高くて、チルトはしやすくホイール自体も軽い気がします。だたマウス振ると若干カタつくかなと思いました。
ワイヤレス: Razer HyperSpeedvsLogicool LIGHTSPEED
どちらも有線と遜色ない超低遅延技術です。本当に遅延があるのかすらもわかりません。
バッテリー
- Basilisk : 最大140時間 (HyperSpeed使用時)
- G502 X: 最大140時間 (LIGHTSPEED使用時)
バッテリー持続時間ではどちらも差がありません。Basiliskが35Kモデルになってバッテリーが増えて、より長く持つようになったそうです。
私はそんなにマウスを使ってゲームをしたりすることが少ないのでかなりバッテリーは持つように感じます。
公式のワイヤレス充電デバイスに関しては、非公式のものもアリエクなどで販売されてるので、そういったものを購入しても良いと思います。公式の高いですからね。
ただこれに関してはRazer製品の方は8kのポーリングレートに対応できたり、それ一つで様々なデバイスを接続できるそうなので、Razerは純正品買ってもいいかもしれません。
多機能性
Basiliskのカスタマイズ可能ボタン数は11個、G502xは13個でG502xのほうが多いですね。
実際表面についていて、メインクリック以外のボタン数はBasilisk7個(親指*3チルト*2ホイール下*2)、G502 X8個(親指*3チルト*2ホイール下*1左クリック横*2)なので個数自体はそんなに変わらないんですよね。
その他は左右クリックホイール上下ホイール押し込みをあわせてはじめの数になります。
私はG502xのボタン数を持て余しているので、どちらでも不便はないですが、クリック横ボタンがなくなったのは多少違和感がありましたね。
BasiliskはBluetooth接続にも対応しています。これにより、PCだけでなくノートPCやタブレットなど、複数のデバイスで手軽に使い回すことが可能です。これはG502 Xにはない大きなメリットです。
私は結局デスクトップでしか使わないので、Bluetoothは特に必要ないかなといったところです。
ソフトウェア
Razer Synapse4 vs Logicool G Hub どちらのマウスも、専用ソフトウェアでボタンの割り当てやDPI、ライティングなどを細かく設定できます。
- Razer Synapse4: 非常に多機能で、特にRGBライティングのカスタマイズ性は随一です。他のRazer製品との連携も
強力。ただし、多機能な分、PCへの負荷がやや高いと感じるユーザーもいるらしいです。。 - Logicool G Hub: シンプルで直感的なUIが特徴。必要な設定を素早く済ませることができます。近年は安定性も
向上しており、多くのユーザーにとって十分な機能を備えています。
両方とも使用しましたが、基本的な機能に大きな違いはないのかなと思いました。Synapseのほうが若干わかりにくいかなとは思いました。
またG Hubでは対応ゲームを勝手に追加して、ゲームごとに設定を作れて、そのゲームを起動すると勝手にそのプロファイルに変更してくれるのですが、Razer Synapseだとおそらく自分で作ったプロファイルを自分でゲームにリンクさせる仕様っぽいので、プロファイルが溢れない代わりに、手間がかかるといった感じですかね。
あとRazerは細かなライティング制御にRazer Synapse以外にもソフトが必要なので、その点コンパクトさに欠けますね。ただこの点もRazer製品で統一している方だと結局こっちのほうは便利なんですかね?
私の用途ではあまりマクロなどを使わないので、どちらのソフトでも、できないこととかはなかったです。
なのでここは他のデバイスと同じメーカーにしたほうが、ソフトが少なくなるのでいいですよねといった感じです。



キーの設定画面はすべてのキーを一覧できるので、Synapseのほうがいいような、逆にゴチャついて見えるような、この点も好みによるところですよね。私はSynapseのほうが好みではあります。
価格
どちらもハイエンドモデルであり、価格は高めに設定されています。(定価の表示です)
Razer Basilisk
V3 35K(有線) | 13,670円 |
V3 Pro 35K | 26,980円 |
他にもいろいろな種類があるのですが、いつの間に追加されていた有線の35Kモデルだけ乗せています。基本的には今回紹介しているのが(2025/8)時点では最新なので、迷ったら新しいのか、てるしゃんの動画などで比較してみてください。
V3 Pro 35Kになって、V3 Proよりいくつかの機能は増えているらしいですよ。
Logicool G502 X
有線 | 9.900円 |
LIGHTSPEED | 17,600円 |
PLUS LIGHTSPEED(LED有り) | 19,800円 |
この価格差は、主にBasilisk V3 Proが持つ「多機能なスマートリールホイール」「鮮やかな13ゾーンRGBライティング」「Bluetooth接続」といった付加価値によるものと考えられます。
まぁ前からRazerのほうが高級思想、みたいな感じがあったのでブランディングの違いもあると思います。
この価格差を考えるとG502 Xのほうが魅力的だと思ってしまいますね、ボタンも多く軽量なので。ただ使えば使うだけ、スマートホイールも魅力的になってきます。
まとめ
あなたに合うのはどっち? 長い比較にお付き合いいただき、ありがとうございました。
最後に、これまでの情報を基に「どんな人にどちらのマウスがおすすめか」をまとめます。
機能 | Razer Basilisk | Logicool G502 X |
形状 | 丸みがあり、大きめ | シャープで万人向け |
ホイール | 自動切替で超快適 | 手動切替で確実 |
ボタン数 | 11個 | 13個 |
クリック感 | 軽快な光学式 | 手応えのあるハイブリッド |
バッテリー | 最大90時間 | 最大140時間 |
接続性 | Bluetooth対応 | LIGHTSPEEDのみ |
価格 | 高価 | やや安価 |
Razer Basiliskがオススメな人
- 最先端のガジェットが好きで、最高の機能性を求める人
- デスクを派手なRGBライティングで飾りたい人
- スマートスクロールホイールで、ゲームも作業も効率化したい人
- PC以外にノートPCなど複数のデバイスでマウスを使いたい人
- Razerのキーボード等でデバイスを統一したい人
Logicool G502 X がおすすめな人
- 手が小さく、小柄な人
- 少しでも軽いマウスを求めている人
- 「カチッ」とした確かなクリック感が好きな人
- シンプルな機能で、コストを少しでも抑えたい人
- Logicoolのキーボード等でデバイスを統一したい人
正直に言いましょう、どちらのマウスもそんなに変わりません!!ただ私がどちらをおすすめするかといえば手が小さい方には、G502 X のほうが、くびれが大きく親指ボタンの延長が可能なのでおすすめです。
あとライティングなのですが、よくデスクの写真を撮る方などであればあってもいいかなと思いますが、なんの戦術的優位性もないのでマウスには別にいらなくね?っていうのが正直なところです。バッテリー持ちや重さにも影響しますからね。
正直この記事私のために書いてたんですが、どっちのマウスも一長一短で、本当に選べないんですよね,,,Basiliskのホイールは魅力的だし、でも大きすぎて持ち心地がびみょい。
一ヶ月近く両方のマウスを使い比べてみて私はG502 Xの方を使用していきたいなと思います。
最終的な決め手はマウスの振りやすさです。Basiliskの方は普通に使ってると、スマートリールのせいか重いというか揺れるんですよね、表現が難しいのですが、振るとカチャカチャするのが気になったかつ、親指ボタンが届かない(大きい)、この2点がマイナスポイントになって、G502 Xを使い続けることにしました。
どちらのマウスも、それぞれの哲学に基づいて作られた素晴らしい製品です。あとは最近だと家電量販店でもゲーミングコーナーとかあると思うので、そこで触り比べてみてください。結局は好みになってしまいますからね。
この記事が、あなたの最高の相棒選びの助けとなれば幸いです。
ジャンルは様々ですが、他の記事も興味があればぜひ、またどこかでお会いしましょう!!